ホバリングする蛾:スズメガ

皆さんはスズメガという蛾の一種をご存じですか?
蛾というと夜の街灯などにゆらゆらと集まってくる、日中は木や壁などにとまってじっとしている。といった、どちらかというと「動きは機敏ではない」というイメージがありませんか?

スズメガは・・・ちょっと違いました!

最初は「ハチドリだ!」っと思ってしまった

以前、朝の散歩中に出会ったスズメガについてのお話を書かせていただこうと思います。スズメガを初めて見たのは2019年の10月でした。私は短い距離ですがほぼ毎日、朝の散歩で家の周りを歩いています。その途中に青い花(セージの仲間かなぁ?)が咲いている場所があるのですが、その花を見ていたら小さなスズメ位の飛んでいる生物を見つけたのです。

トップに貼ってある写真がその時に撮影した写真なのですが、ちょっとオレンジがかった羽と胴体に長いくちばし(?)が見えて、そのくちばしで花の蜜を吸っているように見えました。

しかも蜜を吸っている間は空中でホバリングしているのですよ!!!!
空中で止まって蜜を吸って、スッと移動してまた止まって蜜を吸って、そんな生物が3匹くらいいたと思います。

その姿を見た時に「あ!!ハチドリだ!」と超興奮してしまいました。あわてて持っていたスマホで写真を撮ったのです。
・・・が、じつはこの時、スマホデビューしてから数ヵ月しか経っていないスマホ初心者(ずっとガラケー派だったので(‘◇’)ゞ)の私は、「う・・・どうやってカメラにするんだっけ??」と心の動揺が隠せませんでした(笑)。

写真もうまくとれているかどうか分からなかったですが、「ハチドリがいた!」と誰かに伝えたくて急いで家に帰りました。帰路の途中「ん!?日本にハチドリっていたかなぁ?」とチョット頭の横を疑問が通り過ぎたのですが、気持ちは「ハチドリ見た」で高揚してしまい頭をよぎった疑問も直ぐにどこかに行ってしまいました。

実はスズメガという蛾の一種だった

家に戻って少し落ち着くと「やっぱ日本にはハチドリはいなかったような記憶が・・」と思い、少し調べてみました。結果としてはハチドリではなくてスズメガという蛾の一種だったことが判明したのです。調べているときに感じたのですが、私と同様にハチドリと勘違いする方が結構いらっしゃるようで、直ぐにスズメガという名称が出てきました(;^_^A

断定はできませんが、調べた結果スズメガの中の「エビガラスズメ」という名前の昆虫の様です。名前の通り「雀のように飛ぶからスズメガ」というようで、三角形の羽を高速で動かしながら花から花へ蜜を吸いに行くようです。

また、その優雅で美しく、さらには愛嬌がある(?)ということで、結構マニアの間では人気者になっているようですね。

また、種類によっては時速50km位のスピードで飛ぶようです。

スズメガの幼虫

次の写真はうちで咲いているルコウソウのツルにいたエビガラスズメの幼虫です。虫が嫌いな方には申し訳ありませんが、10cm弱はあろうかと思うデカい幼虫でした。

スズメガの幼虫
エビガラスズメの幼虫。2019年10月撮影

右のツノ(このツノがスズメガの幼虫の特徴の様です)がある方がお尻で、左側が頭になります。

スズメガの幼虫は食べられる!

スズメガには毒はありません。卵も幼虫も成虫も毒は無いので素手で触っても問題なありません。
し・か・も!幼虫は食用になるそうです!!!

実際に家畜のえさとして利用されている所もあるようですし、今後昆虫食が普及してくると人間の貴重なタンパク源として食用になるかもしれません。
私はこの手の昆虫を口に入れるのには抵抗があるのですが(笑)、昆虫を普通に食べる地域では既に食べられているのかもしれませんね。

スズメガ、その感想

初めてスズメガに出会った時は衝撃を覚えましたが、他の蛾の仲間に比べると、私の中では「結構カッコいい」部類に入ります(笑)。飼って育てようとまではいきませんが、また出会える時が何となく楽しみですね!

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