ベンケイソウ科セダム属の月の王子(別名:黄麓)についての記事です。「月の王子」という流通名と「黄麓」という流通名の2つを持っている品種ですが、どちらがメインの流通名なのかは良く分かりません。この品種を購入したときの札に「月の王子」とあったので、このサイトでは「月の王子」という名称を使用しています。
月の王子(つきのおうじ)について
月の王子(黄麓)についての基本的な情報です。
月の王子は多肉植物としては珍しく、葉が黄色く紅葉する品種です。同じように黄色に紅葉する品種としては「銘月(めいげつ)」があります。銘月は原種で、月の王子は銘月から派生した交配種になります。銘月に比べると月の王子の葉は丸みがあってプックリした感じです。
科名/属名 | ベンケイソウ科セダム属 |
名称 | 月の王子(つきのおうじ)、黄麓(おうれい)、ゴールデングロウ |
原産国 | 中米(セダム同士の交配種) |
開花時期 | 春 |
増やし方 | 葉挿しや芽刺しで増やせます |
備考 | 国際的にはゴールデングロウ(Sedum ‘Golden Glow’)という呼び名が一般的に使われています。ただし、エケベリア属にもゴールデングロウ( Echeveria ‘Golden Glow’.)という流通名を持った品種があります。 |
いつも思うのですが多肉植物の名称は複雑なものが多いです。同じ名前でも別の品種であったり、1つの品種に複数の名前があったり(;^_^A
私も別物だと思って購入した多肉植物が、調べてみると同じものだったなんてことが何度かありました。まぁ好きなタイプの多肉植物のために買ってしまうのですから、それはそれで良いのですけどね!
月の王子の育て方
日光が好きなタイプの品種ですので出来るだけ日に当たるように管理します。ただし、真夏の直射日光に当ててしまうと葉先が日焼けで茶色くなってしまったりしますので注意が必要です。真夏は直射日光の当たらない明るい日陰で管理し、秋(9月頃)になったらまた日に当たる場所に移動させてあげましょう。
また、冬季に霜にあたってしまうと枯れてしなう事もありますが、霜に当てないようにすればマイナス1~2℃位の気温には耐えることが出来ます。
その他基本的な季節による水遣りや置き場所などについては以下の記事を参考にしてださい。
月の王子は夏場に湿度が高い状態に置かれたり、日照不足による「黒斑病(こくはんびょう)」というカビ(糸状菌)が原因の病気にかかりやすい植物です。そのため、水遣りの頻度や風通しなどに注意して、過湿状態が長く続かないようにしましょう。また、適度に日光に当てて日照不足にならないようにすることも必要です。
黒斑病にかかると初めは小さな白い斑点ができ、その斑点の中心部分が次第に茶色から黒に変わっていきます。黒斑病に罹患してしまったら、殺菌剤を使用してさらに積極的に日光に当てるようにします。殺菌剤は色々なものが有りますが、私は「ダコニール1000」や「ベニカDX」を使用しています。
ダコニール1000は水で薄めて使用(噴霧器などで噴霧)する乳剤なので、広範囲にわたって用いる必要がある場合のみ使用しています。
月の王子の増やし方
月の王子は葉挿しも容易にできる多肉植物です。またやや上方に伸びるタイプの多肉植物なので、上に伸びすぎた株は仕立て直し(胴切り)も可能です。
胴切りした上は芽刺し、途中の葉は葉挿し、根の有る下は脇芽が出ることを期待してそのまま。。。なんていうやり方も楽しいですね(^^♪
基本的な多肉植物の増やし方については、以下の記事も参考にしてみてください。
初めての月の王子
月の王子を初めて入手したのは2020年1月中旬でした。ホームセンターで結構お安く1号ポット苗を売っていたので、気に入った品種を数点購入した時の1つです。実は同じ販売コーナーに複数の生産者さんの多肉植物が置いてあったのですが、見た目で気に入ったものを選んで購入した結果、家に帰ってから月の王子を2鉢買ったことに気づきました(笑)。それだけ、私のツボにはまる多肉くんだったのですね。
購入したのが1月という真冬でしたので、そのままの状態で窓辺の明るい室内で管理し、温かくなった3月初頭に植え替えを行いました。植え替え時の月の王子が次の写真です。
月の王子の植え替え
真冬とはいえ購入時に比べて少し大きくなっていました。植え替えは鉢から抜いて、根張りが良くなるように根を短く切り詰めてから新しい鉢と用土に植え付けます。
実際の植え替えの様子を写真でご紹介しますね。
これで植え替えは完了しました(^^♪
最初はたっぷりと水を与え、根が落ち着くまで明るい日陰に置いておきました。しっかり根付いて大きくなってほしいものですね!
月の王子のその後の成長記録
植え替えからおよそ40日経過した月の王子です。見た感じの大きな変化はありませんが、無事に植え替えは成功したように思います。
次の写真は植え替えからおよそ110日経過した月の王子です。少し背も高くなって大きくなっていました。また、葉の色も淡いライムグリーンになっていて昨年の紅葉色は消えていました。
夏場のこの色もとても綺麗で、透明感ある緑とプックリした葉の形が素敵ですね!
それから2週間ほど経過した125日目の月の王子の様子です。さすがに目立った変化はありませんが、この頃から夏の高温に備えて断水気味で管理しました。
2020年は梅雨期間が長く、雨・雨・雨の日々から一転、梅雨あけ直後からはうだるような猛暑の夏になりました。そんな盛夏時期の月の王子が次の写真です。植え替えからおよそ160日経過した8月上旬に撮影しました。
やや色がブロンズ色になっていますが、夏の月の王子がこのような色になるのか、はたまた高温によるストレスなのか・・・
初めての月の王子なので良く分からないところがありますが(笑)、なんとなく高温ストレスのようにも感じます。このまま暑い夏を乗り切って欲しいですね!!
この後の様子などは、また書いていきたいと思います!(^^)!
コメント
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