朧月は私にとって特に思い入れのある多肉植物です。それというのも、家の片隅で野生化していた朧月の発見が(笑)、私が多肉植物の世界に入り込んだ大きな要因の1だからです。
また、野生化しているくらいですから初心者でも育てやすいとても強い品種だと思います。増やし方も芽刺しや葉挿しが容易に成功するため、練習も兼ねて多量に増やすこともできますよ!
朧月(おぼろづき)について
科名/属名 | ベンケイソウ科グラプトペタルム属 |
名称 | 朧月(おぼろづき) |
原産国 | 中米 |
開花時期 | 春 |
増やし方 | 芽刺し、葉挿し共に容易に増やすことが出来ます。 |
備考 | 耐寒性・耐暑性どちらも高いので多肉植物初心者でも育てやすい品種です(超初心者の私でも栽培できました!)。 軒下や庭の片隅で野生化しているような場合もあります。 |
朧月の育て方や増やし方については下記の記事を参考にしてください。ここでは記事で紹介した「基本的な育て方」の補足的な内容を記述します。
朧月の耐寒性・耐暑性など
朧月は耐寒性も耐暑性も高い多肉植物です。北関東平野部のうちでは、軒下の吹きさらしの場所で数年間放置状態で生き延びてきました。生き延びてきたというよりは、繁茂してきたというくらい元気でした。
大まかですがうちの野生化していた環境についてもう少し補足します。
冬季間の降雪はシーズンを通して平均2回位です。また、野外のバケツの水が凍るような日もシーズンを通して数日程度の状況です。霜が降りたり、地面に霜柱が建ったりする日は結構多いかもしれません。
もう一つ冬季の特徴としては乾燥した強い風の日が割と多い・・・という状況です。
夏季の気温は高温となり、北関東の方では最高気温を記録するような土地柄です。もちろん日本の夏の特徴である「高温多湿」な夏になる環境です。
朧月が野生化していたのは家の南側の軒下で、直射日光も良くあたる場所でした。そして通常の地面ではなくて、コンクリートの上に風で運ばれてきたのでしょうか、この葉や土などが若干堆積したような貧相な培養土環境でした。
もちろん水遣りなどは行っておらず、自然の降雨のみの水分補給となります。ただ、偶然なのか雨どいの排水箇所が近くにあったため、降雨の際は雨どいを伝った水も補給されていたのかもしれません。
下の写真は、そのような環境で何年も生きてきた朧月の状態です。
朧月は耐寒性・耐暑性に優れているため、1年を通して野外での管理が可能です!
ただし、極端な寒冷地では冬期は室内の方が良いのかもしれません。
朧月の増やし方
葉挿し・カット芽刺しのどちらも成功率は高いです。葉挿しの場合、葉を手で茎から外し赤玉土(小粒)などの上に並べて置いておきます(半日蔭)、環境にもよりますが2~3週間ほどで葉の付け根から新しい芽と根が出てきます。
私が行った葉挿しの様子は以下のページで紹介させてもらっています。興味のある方は是非ご覧ください。
カット芽刺しは茎をカッターや鋭利なハサミで切り、日陰で切り口を2~3日間乾燥させてから土に挿します。土に挿す時に株が安定するよう茎は1~2㎝の長さがあった方が良いです。また乾燥させる場合、横に寝かせた状態ですと、株全体が上に向かうように曲がってしまうので、空鉢や網などを使って立てた状態で乾燥させた方が土に挿しやすいです。
朧月の花
早春から春にかけて、ロゼットの葉の間から花茎が伸びて花を咲かせます。朧月の花は白い星型の可憐な花です。
朧月のその他の特徴
茎が長く徒長しやすい多肉植物だと感じています。葉も取れやすいためロゼット状の株の下に長い茎が付いているといった感じになってしまいます。また株の直径も15㎝位になる場合もあり、そのような株の茎はとても太いものになります。
茎の元葉が付いていた部分から、新しい株が成長してきますので、そのまま育てても良いですし、新しい株が大きくなったらカットして仕立て直しても良いかもしれませんね!
徒長した姿があまりお好きでなくとも、徒長した茎の途中途中から新しい芽も形成されていくので、芽が大きくなったら株分けも含めて切り戻しされてみてはいかがでしょうか!?
朧月のたくましさに感動
この項目は2020年7月11日に追記されたものです。
朧月はとてもたくましい多肉植物だということを、この記事でも書いています。今回、その実例が出てきましたのでご紹介します。
「朧月の植え替え(2020年春)」という記事で、うちで野生化していた朧月を植え替えた様子を紹介させていただきました。その植え替えの際に徒長した茎を切り戻しして植え替えたのですが、切り戻した残りの茎は庭の一角に廃棄していました。もちろん何もせずにただ茎を投げておいただけなのです。
植え替えを行ったのが4月上旬でしたので、あれから3ヵ月位経過した7月上旬に、ナントぶん投げていた(笑)朧月の茎から新しい芽が形成されていたのです!!
確かに下はコンクリート等ではなく土ではありますが、驚くべき朧月の生命力を目の当たりにした感じですね!
さらに、この一角は何度か除草剤も撒いているので、多少なりとも除草剤がかかった可能性はあると思います。
そんなたくましい朧月の姿が下の写真です!
「朧月の植え替え(2020年春)」の記事は下のリンクからどうぞ!
朧月のまとめ
朧月はとても丈夫で耐寒性・耐暑性にも優れているので、初心者でも安心して育てることが出来る多肉植物だと思います。
冬季も野外で栽培ができ、よく増えてくれるので手間いらずな多肉植物ですね!
芽刺しや葉挿しの成功率も高く発根までの時間も短いため、葉挿しの練習などでは重宝する品種です。
しかも!姿と色合いが結構カッコいいので、私の朧月愛も日増しに強まってしまいました(笑)。
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