私が趣味で育てている多肉植物の中に、オロスタキス属の子持ち蓮華(こもちれんげ)という多肉植物があります。ランナーという茎を多数のばして、その先に子株がつくという、とっても子だくさんの多肉植物ですよ(^^♪
この記事ではそんな子持ち蓮華をご紹介します。
子持ち蓮華(こもちれんげ)の基本情報
科名/属名 | ベンケイソウ科オロスタキス属 |
名称 | 子持ち蓮華(こもちれんげ) 白蔓蓮華(しろつるれんげ) |
原産国 | 日本 |
開花時期 | 秋 |
増やし方 | 葉の間からランナーと呼ばれる長い枝を伸ばし、その先に子株が形成されるので、その子株を切って植えつけます。 |
備考 | 寒さにとても強いタイプの多肉植物です。 |
季節ごとの管理のやり方など、育て方については下の記事「多肉植物の育て方」に詳しく書いてありますのでご参照ください。
子持ち蓮華は日本の比較的寒い地方で自生しているため、暑さには弱い性質を持っていますが、その反面寒さにとても強い多肉植物です。暖かい国が原産の多肉植物では冬期は室内で管理することになりますが、子持ち蓮華は厳冬期に培養土がカチカチに凍ってしまうような極端に寒い地方でなければ、冬季も野外に置いておくことができます。
ただし、野外で管理する場合は「多肉植物の育て方」でも書いたように、室内管理以上に断水を試みるように注意してください。
子持ち蓮華は寒さが増してくる冬の間は、葉が引き締まってミニキャベツのような形状になります。
気温が下がって株が引き締まった子持ち蓮華。さらに気温が下がればもっとボールのようになります。
2019年12月15日撮影
斑入りの子持ち蓮華:子持ち蓮華錦
子持ち蓮華の中で葉に斑の入っている品種を「子持ち蓮華錦(こもちれんげにしき)」といいます。その他の呼び名としては「白蔓蓮華錦(しろつるれんげにしき)」「礼文岩蓮華錦(れぶんいわれんげにしき)」「岩蓮華錦(いわれんげにしき)」などがあります。
斑入りの子持ち蓮華ですので、栽培法や増やし方などは子持ち蓮華と全く同じです。また、府の入り方は一定ではなく同じ子持ち蓮華錦でも異なった入り方をするものが有ります。下の写真はうちの子持ち蓮華錦です。
子持ち蓮華の増やし方
子持ち蓮華は親株の周りからランナーを出し、その先に子株ができて増えていきます。植木鉢が十分に大きければ子株がそのまま培養土に接地して根を伸ばし、新しい子株が定着します。
鉢が小さいか、伸びたランナーが鉢の外に出てしまうような場合は、子株をランナーから切り離して培養土に植え付けます。子株はランナーの先端にできるので、その真下でランナーを切り離します。切った後1~2日間は風通しの良い日陰で切り口を乾かせてから植えるようにしましょう。
また私の実感ですが、子株はランナーに付けたままできるだけ大きくさせた方が定着率が上がると感じています。
葉挿しは出来ない品種です。といいますか、葉挿しをしなくともものすごい勢いで増えていきますので、放置状態でも大量に増えていきます。
多肉植物の増やし方については ↓↓↓ の記事もご参照くださいね!
子持蓮華の花
子持ち蓮華は秋に花を咲かせますが、その花は特徴的でロゼット状の子持ち蓮華の中心部分が三角錐の塔のように伸びていき、そこに群生した小さな花をたくさん咲かせますが、花を付けた株はそのまま枯れてしまいます!
「花を付けた株が枯れてしまうのならば、1株しかない子持蓮華が花を付けてしまったら無くなってしまう!!」
なんて心配を私はしていました(;^_^A
まぁ実際は花を付けるまでに結構多くの子株ができますので、その子たちを枯らさないようにしておけば大丈夫です。
花の付け方
子持蓮華の花の付け方は他の多肉植物の花のように、花芽が個体の横や頂部から伸びてその先に花を付ける、という咲き方と全く異なっています。イメージとしては1つの株全体が花芽のように伸びていって、その全体にたくさんの花を咲かせるという感じです。
初めて子持蓮華の花を見ると、結構衝撃的だと思いますので、私が最初に見た子持ち蓮華の花について紹介しますね。
初に異変(笑)に気付いたのは8月下旬頃でした。
異変というのは2つ株がある子持ち蓮華のうち、1つはランナーも出してそれまで見ていた子持ち蓮華だったのですが、もう一つがなにやら上に伸びてきてランナーも出ていなかったのです。
私が初めて子持ち蓮華を手に入れたのが同じ年の3月頃(この2株を入手)でしたので、まだまだ子持ち蓮華を良く知らない状態でした。そのため当時は「あれ?こっちのは子持ち蓮華とは違う植物なのかな?」と真剣に悩んでしまったのです(笑)。
以下に順を追って衝撃を振り返ってみます!
大き目の個体が2個あったので二つ並べて育てていました。暫くすると2つの子持ち蓮華に見た目の違いがあることに気づいたのが始まりです。
写真は8月下旬のものですが、右側の子持ち蓮華はランナーも出しているし丈も低くいのですが、左の子持ち蓮華はランナーも無く上に向かって伸びています。
同じ鉢で育てているので片方だけ徒長したとは考えられず、「もしかして左は子持ち蓮華じゃないのかな!?」と思っていました。
上から見た様子も違っていました。この写真はランナーを出している方の子持ち蓮華を上から見たところです。
上に伸びた子持ち蓮華は葉の中心に角のような物が見えています。
この後、この2つの株は別々の鉢に植え替えてみました。
後日、中心の角のようなものは子持ち蓮華の花芽であることが分かりました。
上の写真から約1週間後。
中心の花芽が少し大きくなっています。
9月中旬になると、随分と花芽が伸びてきました(下段中央)。なんだか鬼の角みたいな感じですよね。他のサイトなどを見ると「ドリル」と表現している方が多く見受けられました。確かによく似ている!(笑)。
隣にある子持ち蓮華とは全く様子が違っています。
10月中旬の子落ち蓮華の花です。小さな花がビッシリと付いているのが分かります。
花を咲かせた子持ち蓮華は、そのまま花も茎も葉も全て枯れてきてしまったので、年末頃に処分しました。
当初は根が残っていれば翌年にまた葉が出てくるのかと思ったのですが、いろいろ調べてみるとどうやらそのまま枯れてしまうようです。
初めての子持ち蓮華
最後に、私にとっての初めての子持ち蓮華について紹介したいと思います。
子持ち蓮華を初めて入手したのは「カット苗」というやつでした。入手時の正確な日付は分かりませんが、この写真は2019年の3月というタイムスタンプが残っています。
多肉植物初心者の私にとって、「カット苗ってなんぞや!?」という感じだったのですが、「脇芽やその多肉植物をカットした苗で発根はしていない」って事でした。
ちなみに「抜き苗」というのは「発根している苗(根付き)」ということです。
上の写真が入手当時の子持ち蓮華ですが、今思うと「休眠中のランナーの先にあった苗」って感じでしょうか。これが私と子持ち蓮華の初めての出会いです。
この子持ち蓮華は無事に発根もして元気に育ってくれました。そして花も咲き、子持ち蓮華の特徴として花が咲いた個体は枯れてしまったのですが、残った子株はそのまま冬越しに入りました。
無事に冬を越した子持ち蓮華は少し暖かくなった早春の頃に植え替えを行いました。植え替えの様子については別の記事に書きましたので、この続きはそちらをご覧ください!
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