早春の頃、あの独特の花が可愛らしいネコヤナギは、季節を感じさせてくれる素敵な植物だと思います。特に猫好きな人でなくとも、あの猫の尻尾のような花は触ってみたくなりますよね(笑)。
ここでは、そんなネコヤナギの基本的な情報をまとめてみました。
ネコヤナギについて
ネコヤナギの基本情報的な情報です。
科名/属名 | ヤナギ科ヤナギ属 |
名称 | ネコヤナギ(猫柳)、カワヤナギ、エノコロヤナギ |
原産国 | 日本(沖縄を除く)、中国、朝鮮半島 |
形態 | 落葉低木樹 |
分布 | 北海道から九州までの特に川辺で見られる |
開花時期 | 2月~4月 |
特徴 | ネコヤナギは水分の多い場所を好みます。そのため、河川の水辺に多く見られ、根が水につかっていてもそこから株を増やして聞くことができます。 また、ネコヤナギは雌雄異体の植物です(つまり雄の木と雌の木があります)。雌雄の見分け方は花(花穂)を見ればわかります。雄花は花粉を作るために花穂が黄色くなってきますし、雌花はめしべを作るので白っぽく見えます。 |
備考 | ネコヤナギは他の柳類よりも早い時期に花(花穂)を付けます。また桜が葉よりも花を先に付けるように、花穂も葉より早く形成されるため、枝一面に付けた銀色の花穂は鮮烈に目に飛び込んできます。 |
ネコヤナギの育て方
ネコヤナギは耐暑性・耐寒性ともに持ち合わせているため、比較的に育てやすい植物です。日当たりが良く、湿り気の有る場所であれば、特に細かな注意をする必要が無いほど丈夫な樹です。
日当たり・置き場
日光を好む樹ですので、日当たりの良い場所に植えるか、鉢植えの場合は日当たりの良い場所に鉢を置くようにしましょう。
用土
土質も特に選びませんが、水はけの良い土よりもやや粘土質の土の方が良いようです。
鉢植えをする場合は、赤玉土(小粒)7:腐葉土3の配合が一般的のようです。もう少し保水性を高めるのなら、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:ピートモス1 の用土を用います。
地植えをする場合、土の水はけがよすぎるようなら植える穴を掘った後に。腐葉土などの保水性の高い用土を混ぜ込んでおきます。
水遣り
ネコヤナギはとても水が好きな樹です。水を与えすぎて枯れるという心配もありませんし、逆に水切れを起こしてしまうと枯れてしまうほどです。
鉢植えの場合は毎日水遣りをしましょう!
地植えの場合は特に水遣りは必要ありませんが、夏場に地面が乾くようならたっぷりと水を与えてください。
植え付け・植え替え時期
落葉期の11月~3月が適期ですが、特に成長期直前の2月頃が最も適しています。しかし、鉢植えなどで根がいっぱいになり、根詰まりを起こしそうな時は時期を選ばず、ひとまわり大きな鉢に植え替えてあげてください。
ネコヤナギは生育が早いので、鉢植えの場合は1年に1回は大き目の鉢に植え替えをします。植え替える際は傷んだ根と、古い土を落としてあげます。
鉢植えから地植えに植え付ける場合は、根鉢の2倍程度の穴を掘り、腐葉土を多めに混ぜ込んでおきます。植え付けが終わったらたっぷりと水を与えます。
剪定
ネコヤナギは夏に翌年の花芽を付けますので、剪定時期は花後すぐが適期です。しかし、花穂がまだ付いている頃の方が、古い枝(花が少なくなっていく枝)と新しい枝(これから花が増えていく枝)の区別がつきやすいです。
選定は花穂の少ない枝(古い枝)を枝元から切って整理したり、重なっている枝などを切っていきます。また、根元から勢いよく伸びる枝も早いうちに切っておきます。
増やし方
ネコヤナギは挿し木で増やせます。厳冬期と真夏を除けばいつでも可能ですが、最も適した時期は3月頃になります。
3月頃に前年に伸びた枝を20~30㎝の長さに切り、挿し木用の土(赤玉土単体などでもOKです)に挿して、水を切らさないように管理します。
ネコヤナギは発根しやすい植物なので、水を切らさないでおけばかなりの高確率で発根が見られます。
「ネコヤナギの枝を花瓶に挿したおいたら根が出てきた!」
なんてことも普通におこるくらい生命力が豊かです。とはいえ、花瓶の水を替えないでいると水が腐って発根どころではありません。花瓶の水はこまめに取り換えてあげましょうね。
病気・害虫
ネコヤナギがかかりやすい病害虫としては、アブラムシ・うどんこ病・さび病などがあります。
アブラムシは春先に発生し、特に新芽につきます。吸汁された葉は丸まってしまうので、そのような葉が見られたらアブラムシが付いている可能性が高いです。さらにアブラムシが付くと、それに伴ってアリが集まってきます。丸まった葉にアリが多く見られたら間違えなくアブラムシが付いています。
アブラムシ用の殺虫剤などで駆除しましょう!
うどんこ病は梅雨時期に多く発生します。葉が白い粉上のカビに覆われてしまい(うどん粉に見える)、植物が弱ってしまう病気です。また、さび病は葉に茶色の粉のようなものが発生します。この茶色の粉のようなものは、植物の種類によって若干色が異なるようです。
うどんこ病もさび病もカビ類による病気です。殺菌剤などの薬剤散布で被害の拡大を防ぐことができます。
我が家のネコヤナギ
うちにもネコヤナギがあったのですが・・・・・
実は今は無くなってしまいました。
2020年2月のとある日、強風で樹が根元から折れてしまったのです(´;ω;`)
このページのトップに張ってある写真は、数少ない在りし日のネコヤナギちゃんなのです。。。。
うちのネコヤナギが無くなってしまった顛末記は以下の記事で書かせていただきました。興味(?)のある方は一読ねがいます(;^_^A
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