うちのガヤも素敵です~ムシトリナデシコ~

うちのガヤも素敵です:ムシトリナデシコ トップイメージ

庭に勝手に(笑)生えてくる多くの植物達。そのほとんどは「草」とか「雑草」とか呼ばれています。でもそんな中でも結構素敵なガヤ達がいるものですよ!

初夏になると道端や空き地などでよく目にするピンク色の可憐な花。ムシトリナデシコ(虫取撫子)という花なのですが、私は散歩中に目を楽しませてくれるこの花が結構好きなのです。いつの頃からか、うちの庭でも咲いてくれるようになったムシトリナデシコ、素敵なガヤの1つですよね。

素敵なガヤ~ムシトリナデシコ~

庭に咲いたムシトリナデシコ
うちのムシトリナデシコ

写真はうちの庭に咲いたムシトリナデシコです。以前から散歩中などで見かけるムシトリナデシコを「綺麗だなぁ・・・」なんて眺めていたのですが、数年前にほんの数本のムシトリナデシコが庭に咲きました。

これもまぁ運が良かったのかもしれませんが、咲いた場所が春先に草取りなどで結構奇麗にしてしまう場所だったのです。当時は植物にも大して興味がなかったし、雑草を目いっぱいむしり取っていました。数本のムシトリナデシコが咲いた年も草取りをしていたのですが、ちょっとめんどくさくなって(笑)思いっきり端折りました。その後丈が大きくなったのですが、やっぱりチョットさぼっていたら「ありゃ!?これってムシトリナデシコ???」と気づき育ててみました。

種ができるまでそのまま育て、種ができたら適当にバラまいておいたら写真のようにそこそこの数が咲いてくれるようになったのです(^^♪

ムシトリナデシコの基本情報

庭に咲いているムシトリナデシコ

ムシトリナデシコの基本的な情報は以下の通りです。

和 名 ムシトリナデシコ(虫取撫子)
別名:ハエトリナデシコ、コマチソウ、ムシトリバナ
学 名 Silene armeria
科/属 ナデシコ科マンテマ属(シレネ属)
生育分布 ヨーロッパ原産で現在では世界の多くの温暖な地域に分布している。日本ではほぼ全土各地で野生化している。
開花時期 5月~6月(地域によっては5月~8月)
備 考 通常はピンク色の花を咲かせますが、花が白い「シロバナムシトリナデシコ」という種類もあります。

ムシトリナデシコは帰化植物

元々はヨーロッパ(中央部~南部、そして東部)に分布していた植物です。花が綺麗なので江戸時代後期(幕末の頃)に観賞用として持ち込まれ、現在ではそれらが野生化して日本全土に広がりました。

空き地などでよく見られますが、花が綺麗なせいか草刈りした後でもムシトリナデシコはチョコンと残っている光景を見た事があります。野生化するくらいですから繁殖力も旺盛で、こぼれ種でも良く発芽します。

ムシトリナデシコの名前の由来

ムシトリナデシコは上部の節から粘液を出します。この部分は茎が茶色く見えるのですが、この粘液に虫がくっついて動けなくなる様子から「虫取撫子」という名前が付きました。下の写真の茎が茶色く見える部分が粘液の部分です。

ムシトリナデシコの上部の節にある粘液部分
ムシトリナデシコの上部の節にある粘液部分。茶色に見えるところがネバネバしている。

「虫取り」といっても、くっついた虫を食べてしまう(養分として取り込んでしまう)ような食虫植物ではありません。ただ虫がくっついて動けなくなるという、虫にとってはいい迷惑な話ですよね!

では、なぜこんな所に粘液を纏っているのでしょうか?
実はこれ、地面から這い上がって花の蜜を吸ってしまう昆虫から蜜を守るために纏っているものなのです。一般的にはアリが主な対象昆虫だと言われています。

ムシトリナデシコの受粉を助けるのは、主に蝶がその役目を担っていると言われています。なので、蝶の長い吸蜜管に合わせたように花弁の下が随分と長い形をしていますよね。この蝶さまご用達(笑)の蜜を他の虫に盗まれないように粘液で防御しているという事なのですね!

虫ではありませんが、偶然タンポポの綿毛がくっついている写真が撮れたのでご紹介しますね。こんな感じでアリや小さな虫がくっついてしまうのでしょうね。

ムシトリナデシコの粘液部分にタンポポの綿毛がくっついた様子
ムシトリナデシコの粘液部分にタンポポの綿毛がくっついた様子

種の採取方法

ムシトリナデシコをある程度まとまった状態で咲かせたい、とか、今咲いている場所から別のところに移動したいというような場合、植え替えよりも種を採取して咲かせたい場所に撒いておく方が簡単です。

まぁ、開花は1年先になりますが急がば回れという感じで良いのではないでしょうか?
もちろんその年に移植などをしたい場合は、出来るだけ発芽直ぐの若い芽を移植した方が成功率は高いと感じています。

私は数本生えたムシトリナデシコから種を採取して、咲かせたい場所にそのまま撒いておいたのですが、翌年には思っていた場所で結構なボリュームで咲いてくれました。

種の採取方法ですが、花が終わった後しばらく放置していると萼(がく)が膨らんできます。膨らんだ萼の中に果実が入っているのですが、熟してくると全体が茶色く変色してきます。さらに進むと果実の先端が割れて中の種が見えるようになります。通常は風や動物で植物体が揺れると種が周りにバラまかれるのですが、種が付いている先端部分を揺らさないように切り取って、翌年咲かせたい場所で逆さにして種をバラまきます。
もしくはトレーなどに棚を集めてそれを撒いても良いですね。

種はとても小さいので均一にまく場合は川砂などに混ぜて撒くとよいですよ!

ムシトリナデシコの栽培法

空き地などで咲いていたムシトリナデシコから種を採取して、庭植ではなくプランターなどで栽培する場合の栽培方法です。

栽培環境

日当たりが良くて水はけも良い環境を好みます。プランターなどで栽培する場合は日中良く日のあたる場所に置いてください。風の通らない日陰などでは元気に成長してくれませんので注意してくださいね。

培養土

水はけの良い用土が適しています。市販の草花用培養土を使うか赤玉土と腐葉土を6:4で混ぜたものが良いでしょう。肥料が入っている培養土以外では緩効性の肥料を混ぜ込んでおきましょう。

栽培方法

種まきの適期は9月~10月です。6月頃に採取した種は種まきまで紙の封筒などに入れて風通しの良い涼しい場所で保管しておきます。種をまいた後の覆土は種が隠れる程度にし、かけすぎないようにします。

発芽までは日陰で管理し、発芽後は日向で管理します。水は培養土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。

ムシトリナデシコの花

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