うちのガヤも素敵です~オオアラセイトウ~

オオアラセイトウの花
オオアラセイトウの花

庭に勝手に(笑)生えてくる多くの植物達。そのほとんどは「草」とか「雑草」とか呼ばれています。でもそんな中でも結構素敵なガヤ達がいるものですよ!

早春の頃に紫の花を付けて楽しませてくれるオオアラセイトウ(別名ショカツサイ・ムラサキハナナ)もそんな素敵なガヤ達の1つです。

素敵なガヤ~オオアラセイトウ~

ももの木の下に群生する、春のオオアラセイトウ

春になると色々な場所で見ることができる紫の花。オオアラセイトウという植物の花です。うちでもいろいろな場所で咲くのですが、群生して咲いていると結構奇麗なものですよね!

うちの庭ではももの木の下や、アブラナの近くに特に多く群生するのですが、アブラナの黄色とオオアラセイトウの紫が互いを引き立たせて結構きれいなものです。

オオアラセイトウの基本情報

和 名 オオアラセイトウ・ショカツサイ・ムラサキハナナ など
学 名 Orychophragmus violaceus
科/属 アブラナ科オオアラセイトウ属
生育分布 原産地は中国。
日本では江戸時代に輸入され、今では日本全土で見られる。
開花時期 3月~5月頃
備 考 若い葉は食用になり、種子からは油を採取することができる。
江戸時代に中国から観賞用・油用として輸入され、後に野生化して現在ではほぼ日本全土に分布している。

オオアラセイトウの別名から、属名の Orychophragmus はショカツサイ属、ムラサキハナナ属と呼ばれることもあります。

オオアラセイトウの雑学

春によく目にするオオアラセイトウですが、結構いろいろなエピソードがあるものです。その一部を紹介します。

多くの名を持つ植物

オオアラセイトウはとても多くの名前を持っている植物です。私も調べてみましたが「どの呼び名が最も一般的なのか?」がよく分かりませんでした。
国立環境研究所の侵入生物データベースでは「ショカッサイ」、Wikipediaでは「オオアラセイトウ」という名前で記載されています(リンクをクリックするとそれぞれのサイトに行きます)。

●オオアラセイトウ(大紫羅欄花)
私個人の思いですが、オオアラセイトウという名前で憶えていたため最も親しみのある名前です。このサイトでこの植物が出てくる場合は「オオアラセイトウ」という名称を使いたいと思います。
しかし・・・漢字名の「大紫羅欄花」ですけど、これっって初見ではオオアラセイトウって絶対に読めないと思う!(笑)

●ショカッサイ(諸葛菜)
この名称もネット上で良く出てきます。中国ではこの植物をショカッサイと呼ぶようです。名前の由来は三国志で有名な諸葛孔明が、出陣先にこの植物の種を持っていき、駐屯地で兵士に種を蒔かせたという言い伝えからきています。

●ムラサキハナナ(紫花菜)
この名称も良く見かけます。大手種苗メーカーさん2社でも「紫花菜」の名称で種子を販売しているようです(この記事を書いている4月下旬時点では在庫切れになっています)。

●ハナダイコン(花大根)
葉が大根の葉に似ていることと、花が美しいことからこの名前で呼ばれていました。
しかし、同じアブラナ科のハナダイコン属に「ハナダイコン(花大根)」という同名の植物があり、オオアラセイトウをハナダイコンと呼ぶべきではないという専門家も多数います。そのため現在では、オオアラセイトウをハナダイコンという名称では呼ばれなくなりつつあります。

その他にも以下のような呼び名があります。
●シキンサイ(紫金菜)
●ムラサキハナ(紫花)
●アラセイトウ(紫羅蘭):中国での呼び名
●二月蘭:中国での呼び名

オオアラセイトウの食べ方

オオアラセイトウはアブラナ科の植物ですので、アブラナと同様に食用にすることができます。

食べられるのは早春の若い葉、つまり花が咲く前の葉を摘み、アブラナと同様に茹でておひたしなどで食します。
その他にも胡麻和え・天ぷら・甘酢漬けや、卵と豚肉で炒め物などの調理法があります。

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