趣味で育てているベンケイソウ科セダム属の白花タイトゴメに関する記事です。タイトゴメは日本原産の多肉植物なので育てやすいと言いますが、正直に言うと私はタイトゴメとは相性が悪いのかなぁ~なんて思っています(;^_^A
とうのも、タイトゴメを入手したのは1年以上前なのですが、今年の植え替えまでほとんど成長していなかった感じです。植物体の量もあまり増えていなくて元気も無かった印象を持っています。
「印象を持っている」という消極的な書き方ですが、実は過去の白花タイトゴメの写真が1枚しかないのです。他の多肉植物は結構な量の写真が残っていたのですが、この子の写真だけが1枚しかない・・・・つまり、あまり元気がなくて写真さえ撮らなかったのだと思います。
今年はしっかりと観察して元気に育てたいと思います!!
白花タイトゴメについて
白花タイトゴメの基本的な情報についてまとめてみました。
科名/属名 | ベンケイソウ科セダム属 |
名称 | 白花タイトゴメ |
原産国 | 日本 |
開花時期 | 春~初夏 |
増やし方 | 芽刺しで増やします 葉挿しはできません |
備考 | タイトゴメは日本原産の多肉植物で、関東以西の海岸の岩場などに自生しています。通常のタイトゴメの花は黄色ですが、白花タイトゴメは名前の通り白い花を咲かせます。 |
白花タイトゴメの栽培環境
白花タイトゴメの好む環境や栽培上の注意点などです。その他、基本的な多肉植物の管理方法や注意点については以下の記事を参考にしてください。
日当たりについて
白花タイトゴメは日当たりの良い場所を好むので、1年を通して日当たりの良い場所で管理します。成長期に日に当てることで株が強くなり、その後の冬越しが楽になります。また日光を浴びることで花付きも良くなります。
日当たりを好む植物ですが、半日蔭でも枯れることはありません。ただし弱い株になってしまいますので日中数時間でも日が当たった方が良いです。
水遣りについて
白花タイトゴメは自生地が「岩場」という事からも分かるように、乾燥にはとても強い性質を持っています。また、用土が少ない、いわゆる薄層土壌でも耐えることが出来ます(保水性は非常に低い土壌ですね)。
地植えの場合は自然の降水程度で十分ですが、鉢植えの場合は培養土が完全に乾燥したらタップリと水を与えるようにします。
水遣りが多すぎると葉が溶けてしまったり、節と節の間が徒長して貧相な姿になったりしてしまいます。
耐暑性・耐寒性について
暑さには強い性質を持っています。ただし、自生地が乾燥した岩場ということからも高湿度の環境には弱いので、夏場は特に断水気味にして管理します。
耐寒性は非常に高い性質を持っています。雪や霜にあたっても耐えることが出来ますが、少なからずダメージは受けてしまいますので、軒下等の雪や霜に当たらない場所で冬越しさせた方が安全です。環境にもよりますがマイナス5℃位までは耐えられます。
その他の管理
病気にも強く、害虫も付きにくい植物なので日当たりや水遣りに注意していればあとは放置でも元気に育ちます。ただ、根から吸収した栄養は株の先端へ行ってしまうので、養分不足か株が伸びすぎている場合は根元が貧相な状態になってしまいます。
そのような時は緩効性の肥料を与えるか、先端部分を刈りこんで丈を短くしてあげましょう。
白花タイトゴメは病気にもなりにくく害虫も付きにくい多肉植物です。日当たりや水管理に注意すれば、後は放置でも良く育ちます(他のサイトでは手をかけない方が良いという記述もありました)。
白花タイトゴメは這性(はいせい)の植物です。這性とは茎が立ち上がらずに地を這うように伸びていく性質のことで、匍匐性(ほふくせい)とも呼ばれます。なので、株の密度が高くないと何となくスカスカした感じになってしまいますね。
名前の由来
タイトゴメを漢字で書くと「大唐米」という文字になります。実はこの「大唐米」は鎌倉時代頃に中国を経由して日本に伝えられた現在のベトナム原産のお米の名前なのです。大唐米(だいとうまい)、太米(たいまい)などと呼ばれ、江戸時代にも栽培はされていました。
タイトゴメの細かな葉がこの大唐米に似ていることから「タイトゴメ」と名前が付けられたのです。
白花タイトゴメの増やし方
白花タイトゴメは芽刺しで増やします(葉挿しはできません)。時期としては5月~10月位の成長期に行います。盛夏時期は成長期ではなく成功率も低くなるので、この時期は避けるようにしましょう。
株を4~5cmくらいに切り、通常の挿し芽の方法で管理しておくと2~3週間で発根が見られます。
挿し芽の方法などは以下の記事を参考にしてください。
うちの白花タイトゴメ
白花タイトゴメを初めて入手した正確な記録は残っていないのですが、2019年の3月頃に他の多肉植物(カット苗)と同時に入手したと記憶しています。この頃は私が多肉植物に興味を持ち始めた頃で、色々な種類の多肉植物を集めていたのです。入手した白花タイトゴメはとても小さなカット苗だったのですが、無事に発根も見られ鉢に植えて育てていました。
下の写真は最も古い白花タイトゴメの写真です。撮影は2019年9月上旬なので入手してから半年ほど経過したときの物です。鉢は2号なので株も小さく、また下葉も脱落してしまってあまり元気とは言えない姿ですよね。。。。
私の記憶の中では「白花タイトゴメはかろうじて生きている」位に感じていました。実は多肉植物駆け出しということもあって、他の多肉植物と一緒にごくごく一般的な栽培管理しかしていなかったので、白花タイトゴメにとってはストレスが多かったのかなと思っています。
今回、このサイトを作るにあたって改めて白花タイトゴメの栽培方法や特徴を調べててみると、昨年私がやっていた栽培管理の間違えなどが浮かび上がってきました。なんたって昨年は「調子が悪いのは水が少ないに違いない!」とか、「鉢が小さいから日に当てないように隅っこで」などなど、ちょ~っと違う方向でしたね(‘◇’)ゞ
白花タイトゴメの植え替え
白花タイトゴメの植え替えは2020年2月末頃に行いました。植え替え時の写真は撮り忘れていたのですが(汗)、上のような状態であった白花タイトゴメをそのまま植え付けました。上の写真よりも丈が短くなっているのは、葉の無い茎の部分を割と深く植えこんだためです。またその際に、出ていた脇芽は切り離して芽刺しの状態で植え付けました。
次の写真が植え替えからおよそ1ヵ月経過した白花タイトゴメです。
白花タイトゴメのその後
1ヵ月目の写真の後、2週間程経過した写真が下の写真ですが、ほんの2週間という短い時間で随分と成長したと思います。この頃は「よっし!このままモリモリ状態になってくれるかも!?」と期待していました。
植え替えから2ヵ月半ほど経過した白花タイトゴメの写真が次の写真ですが、なんとなぁ~く下の方の葉が脱落してきてしまった感じです。培養土には元肥として少量ですが緩効性の肥料を混ぜ込んであるので、栄養不足というわけではなさそうです。そうなると水遣りが原因だったのか、はたまた白花タイトゴメはこれが正常なのか・・・・
ちょっと悩みどころではありますね(;^_^A
そして最後が植え替えからおよそ130日経過した白花タイトゴメです。思ったよりは葉の脱落は進んでいないので一安心しています。
ただ、1つ後悔していることは、白花タイトゴメは這性タイプの植物なのでこのような小さな鉢ではなく、もう少し広い鉢に植えて培養土の上を這わせた方が良かったのかな?ということです。
さもなければ、もう少し用土を少なめにして鉢の縁で無理やり立たせるとか(笑)。
いづれにせよ、このまま夏と冬を乗り切らせて、来年の春にはもっと良い状態で植え替えしてあげたいなと思っています!
2020年夏の白花タイトゴメ
長かった梅雨が明けて、猛暑・酷暑の夏になりました。3週間程断水していたのですが鉢も小さく用土もすっかり乾いてしまったため、久々に水遣りをすることにしました。その時の様子が下の写真です。
暑さなのか水不足なのか・・・・下の方の葉が落ちてしまって痛々しい姿になってしまいました。今後は秋になるまで、もう少し水遣りをしてあげようかと思っています。
今後の状況も随時この記事に追加していきたいと思います!
コメント