【うちの多肉】センペルビウム属の手探り栽培記録(2020年)

趣味で栽培しているベンケイソウ科センペルビウム属についての記事です。私が育てているセンペルビウム属は品種名(流通名)が不明なものが多く、個々の品種についての内容ではなく、「私が育てているセンペルビウム属」としての記事にしてみました。

センペルビウム属の基本情報

センペルビウム属は非常に多くの園芸種が作られています。私が持っているセンペルビウム属のうち、名前が分かっている品種は2品種のみで他の品種は名前が分かりません(もともと名前が無い可能性もあります)。そのため、この記事では一括して「センペルビウム属」という呼び方をしています。

センペルビウム属の基本的な育て方や水遣りの方法などは、他の多肉植物とあまり変わりません。多肉植物の育て方と増やし方の基本情報は以下の記事を参照してみてくださいね。

科名/属名 ベンケイソウ科センペルビウム属
名称 一括して センペルビウム、センペルヴィヴム、センペルビューム、センペルビブム  などと呼ばれています
原産国 ヨーロッパ・ロシアなど
開花時期
増やし方 芽刺しや株分けで増やします
備考 センペルビウム属の原種の多くは、ヨーロッパの山岳地帯などの寒冷地に生息しています。そのため寒さには強いですが、日本のような高温多湿の環境には弱い性質を持っています。

センペルビウム属の特徴

寒さに強いセンペルビウム属

センペルビウム属の原産地はヨーロッパ中~南部、コーカサス地方、中央ロシアの山岳地帯です(原種は40種ほどが知られています)。これらの地域は気温も低いため、センペルビウム属の耐寒性は非常に高いという性質を持っています。日本では寒さの厳しい冬の北海道であっても野外で冬越しさせることが可能です。
私は最初の冬越しはチョット心配だったので室内に入れてみましたが、今年は外で冬越しさせようと思っています!

寒さに強いセンペルビウム属は、通常の多肉植物が休眠している冬の時期には活動を開始しはじめます。またもっともよく成長する「成長期」は春~初夏になりますので、植え替え等は晩秋の頃に済ませておき、成長を始めている春には植え替えのストレスを与えないようにします。

冬季間断水気味にして育てている場合、他の多肉植物よりも成長を開始する時期が早いので、2月中旬頃には水遣りを開始しましょう。

開花時期は春ですが、花を付けたセンペルビウム属は枯れてしまいます。

暑さに弱いセンペルビウム属

耐寒性の高いセンペルビウム属は、逆に耐暑性は若干低いという性質を持っています。低いといっても日本の夏を乗り越えられないということはありません。ただし、最も注意したいのは日本の夏は「高温多湿」という事です。湿度の高い日本の夏を乗り切るためには、しっかりと断水気味にして管理することが必要です。

夏場に培養土が湿っている状態が長く続くと、すぐに根腐れを起こしてしまいます。センペルビウム属が枯れてしまう原因で最も多いのが、この時期の根腐れによるものと言われています。

センペルビウム属の雑学

センペルビウム属は原種としては約40種が知られています。ヨーロッパなどでは昔から園芸品種として好まれていたため、今では園芸品種として数千種もあるといわれています。また品種によって栽培の難易度難度も異なるようで、育てやすい品種もあれば非常に注意して育ててあげなければならない品種もあるようです。

もちろん、私が持っているセンペルビウム属は「素人にも簡単に育てられますよ!」的な品種ばかりですけどね(;^_^A

この種類はとても丈夫で常緑の植物であるため、学名の Sempervivum はラテン語の、semper(永遠に)+ vivus(生きている)が由来となっています。

初めてのセンペルビウム属

多肉植物に興味を持った最初のころは、とにかく色々な種類を集めてみたい衝動に駆られていました。まぁ「最初のころ」とは言っても、この記事を書いている時点で「1年前位」という初心者なのですが(;^_^A
そんな時期(2019年6月)に購入した、「多肉植物カット苗~いろいろ入ってます~」的な詰合せの中にセンペルビウム属の多肉植物が2株入っていました。

詰合せに入っていたセンペルビウム属は「巻絹」という品種と、名前の分からない品種の2種類でした。当時は多肉植物の名前云々より数を集めたい!という感じでしたので、名無し君も気にせず「君の名はセンペルビウム属だよ!」という感じで育てていたものです。

当時の写真が以下の写真ですが、かなり小さな個体でしたね~。初心者の私は多肉植物の大きさなんて良く分からず、「こんなものかぁ!」と思っていました。

左の方は同時に入手したいろいろなカット苗と共に発根を待っているときで、右の方は先に発根が有ったために直径 2cmのポットに植え付けたものです。

最初に入手したセンペルビウム属のカット苗
最初に入手したセンペルビウム属

当所はこの品種が「巻絹」と思っていた
2019年6月18日撮影

最初に入手したセンペルビウム属の2つめ
最初に入手したセンペルビウム属その2

こちらは「名無し君」と呼んでいた
2019年6月26日撮影

このカット苗を入手したとき、個々の苗に名前はついていなくて「このセットに入っている多肉植物の品名」というリストがあっただけでした。ネットで「巻絹」の画像を検索して、よく似ていた左側のセンペルビウム属が「巻絹」だと認識していました。

「認識していました」と過去形で書いたのには理由があって、今では逆・・・つまり写真の右が「巻絹」で左が「名無し君」ではないかと思い始めています。
その理由については・・・・後述しますね(‘◇’)ゞ

その後のセンペルビウム属

実は2019年6月以降の記録(写真)が1枚しかありませんでした。当時はこのようなブログを作るとは夢にも思わず(笑)、さらに夏季は休眠中ということもあって、あまり変化が無かったので写真も撮らなかったのかもしれませんね。。。

唯一有る秋口の「元巻絹」がこの写真です。ただ、こうやって写真を並べてみると、結構成長しているのですね~~。

・・・がしかし!
巻絹にしては糸が無いしぃ (;^_^A 当時は全く疑問にも思わすに巻絹と信じていたなぁ。。これが巻絹という名称にに疑問を持った1つ目の理由です。

<ホントに巻絹?>
理由その1:巻絹に象徴的な糸がない!?

秋口のセンペルビウム属
秋口のセンペルビウム属2019年9月8日撮影

冬になって、そろそろ室内に入れようかなと思っていた頃(12月中旬)のセンペルビウム属の写真です。品名については別として、結構成長していますよね!!
さすがは寒い地方が原産のセンペルビウム属、私もこうやって写真を時系列的に並べてみなければ、その成長過程にま~~ったく気づきませんでした!

12月中旬のセンペルビウム属
12月中旬のセンペルビウム属(巻絹と思っていた方)
12月中旬のセンペルビウム属その2
12月中旬のセンペルビウム属(名無し君と思っていた方)

ここで巻絹についてもう一つの疑問が!実は名無し君と思っていた方が巻絹に特徴的な糸があるのですよ。。。う~む逆だったのかなぁ(笑)。

<ホントに巻絹?>
理由その2:名無し君だった方に糸があるしぃ。。。



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そして子株のでき方です(^^)/

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